まねき猫の大福帳 262
喇叭水仙(ラッパスイセン)
「花も人も、日当たりの良い場所で育ちます」
水仙は春の庭にはなくてはならない花。チューリップに先駆け、早春の光と風の中に黄金色の花びらを揺らします。黄色や白色が主体で、チューリップやヒヤシンスと比べると多彩さは欠けますが、長い茎の先にうつむいたような、どこか儚げな一面が魅力的。ラッパ(喇叭)は、円錐形金管楽器の呼称です。
和名のスイセンという名前は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。中国で名付けられたの「水仙」は、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられました。
花言葉は「報われぬ愛」「尊敬」です。「報われぬ愛」は、自分に恋をして衰弱死してしまったナルキッソス(ギリシア神話に登場する美少年)の思いが由来。「尊敬」は、イギリスのウェールズ地方では国家に指定されていることに通じています。
多摩少年院の高い壁沿いに、たくさんのラッパスイセンを見つけました。天気予報では明日は降雪。そんな真冬でも春の足跡は聞こえます。スイセンは日当たりの良い場所ですくすく育ちます。これからも、多くの人々に日が当たるよう力を尽くしていきます。
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2024.2.4
住所:〒193-0932 東京都八王子市緑町670
アクセス:京王高尾線山田駅徒歩3分
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