まねき猫の大福帳 468
イモカタバミ「ハート形の三枚葉と鮮やかなピンクの花」
イモカタバミは、身近な道端や庭先でよく見かける多年草でありながら、意外に奥深い植物。ハート形の三枚葉と鮮やかなピンクの花を咲かせ、春から秋にかけて長く楽しめ、温暖な地域では12月まで咲いています。可愛らしい見た目に反して、抜いても根の一部が残ればすぐに再生するほどの強い生命力。南アメリカのアルゼンチン北部、ブラジル南部、ウルグアイなど比較的標高の高い地域が原産。
その特徴の背景には、イモカタバミの地下にできる塊茎(かいけい)があります。これが名前の由来にもなっており、「イモのような根をもつカタバミ」という意味。この塊茎が養分を蓄えることで、乾燥や寒さにも耐え、翌年も旺盛に芽吹くのです。また、葉は昼間に開き夜に閉じる「就眠運動」を行い、環境に応じて姿を変える適応力。
しかし、その強さゆえに庭や畑では厄介者とされることもあります。繁殖力が高く、一度根付くと除草してもなかなか駆除困難。観賞用に植えたつもりが、あっという間に周囲を覆い尽くしてしまうこともあります。そのため、ガーデニング愛好家の間では「小さな侵略者」と呼ばれることさえあるそうです。
とはいえ、イモカタバミは単なる雑草ではありません。薄紅色の花は群生すると一面を彩り、季節の移ろいを知らせてくれます。環境への適応力と生き抜く力は、自然のしたたかさを教えてくれる存在です。人の都合で「邪魔」とされる植物にも、確かな生存戦略と美しさ、イモカタバミはそのことを静かに伝えてくれる野草です。
まねき猫の大福帳
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まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
小比企町大橋付近
所在地
八王子市小比企町
アクセス
京王高尾線 山田駅から徒歩約11分
駐車場
なし
撮影日 2024.10.30
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