まねき猫の大福帳 448
酒蔵 多摩一 さしみ盛り合わせ(小)
「八王子の老舗の歴史を食べて体感」
私はお酒が大好き。若い頃は、日課のように飲んでいました。しかし、40歳の頃、会社の業績が悪化し「飲んでいる場合でない」と思い禁酒を決意。意思が強いので13年の間、一滴の酒を飲みませんでした。おかげで業績も回復し、すると体調も万全に。もしかしたら、酒は体質に合っていないと思うようになりました。ただ、交友関係が狭まり、仲の良かった友人とも疎遠に。せっかく身に付けたの良い習慣を保ちながら、楽しみも追加しようと5年前から月1回だけ飲むことにしました。ですから、私にとって飲みに行くことは「楽しい月一のイベント」。この日は府中で、同僚からおいしいラーメン屋を教えてもらいましたが、悩んだ末に、決めていた酒場へ直行。
JR八王子駅北口を出て左側、エスカレーターを下り、斜めに通るユーロードに入ると、すぐ見えるセブンイレブンまで約2分。ここに「多摩一」の看板があり、地下階段をおりていきます。店内は思ったより広く、樽に向かって飲む時代感がある酒場。酒場放浪記の吉田類さんは2度、おんな酒場放浪記の倉本康子さんも来店しています。スタッフにおすすめを聞き、メニューから、もつ煮、さしみ盛り合わせ(小)、若鶏のやきとり、かわ、あさりバターをオーダー。食べたかったものが揃っていてテンションアップします。待ち望んでいた生ビールで一人で乾杯。
さしみ盛り合わせは新鮮な真鯛、ホタテ、マグロ、旬のホタルイカが4切れづつ。もつ煮は臭みがなくて味噌がまろやかです。じゃがいもが溶け始めるまで、とことん煮込むのだそうです。焼き鳥のたれは甘すぎずに良い具合、かわは、良い脂を感じました。あさりバターのバターも適量。
二代目店主にお話をお聞きすると、店内の大木は、先代の出身地・檜原村から杉を運んできたもの。丸太の柱やテーブルなどに、木の温もりを感じます。日本酒が入っていた樽をテーブルとして活用。また先代は、あの箱根駅伝で青山学院大学の選手として出場していたとのことです。お客様は、若者がワイワイ騒ぐお店ではなく、常連さんらしきシニアの方が多く、仲間やグループでの利用が多いよう。
八王子も居酒屋は多いのですが、年季の入ったお店が繁盛しているのは、嬉しいものです。昭和24年の老舗の歴史を食べて体感。どの料理も満足、良心的な価格設定でした。温かみのある木の香りのする多摩一番の居酒屋、地元に根付いた居心地の良いお店。会社の飲み会の季節になる前に、このようなお店に数多く出会いたいものです。
まねき猫の大福帳
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まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこで、アヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
市価調は「しかちょう」と読みます。業界用語で市場価格調査の略で、マーケティングリサーチの意味も持ちます
担当猫 ナナ
世界一有名な諜報員007から命名するものの、スパイ的な仕事はしません。
さしみ盛り合わせ(小) 1,880円(税込み)
店名
多摩一
所在地
東京都八王子市旭町7-10
電話番号
042-622-5457
営業時間
月・火・水・木・金・土
16:30 – 23:00
営業時間は異なっていたり変更となる場合があります。詳しくは、店舗にお問い合わせください。
定休
日曜日
アクセス
JR八王子駅より徒歩約2分
京王八王子駅より徒歩約10分
駐車場
なし
撮影日 2025.5.14
#さしみ盛り合わせ





