まねき猫の大福帳 356
シクラメン
「冬の鉢植えの代表格として定着」
シクラメンは地中海地方が原産。原種は、ギリシャからチュニジアにかけて自生しています。明治時代に日本に伝わり、本格的な栽培を始めたとされるのは、岐阜県恵那市の伊藤氏とのこと。戦後急速に普及し、改良も進められて、花色も黄色や二色、八重咲きなど様々な品種が登場しました。日本の鉢植え植物としての栽培量はトップクラス。クリスマス需要もあり、冬の鉢植えの代表格として定着しています
シクラメンの花言葉は、内気、はにかみ、遠慮、気後れなど。 うつむくように下を向いて咲くシクラメンの控えめな印象やある物語が由来の花言葉です。ソロモン王が王冠に花のデザインを入れようとさまざまな花に相談するも、どれも不承認。そんな中、唯一承諾してくれたのがシクラメン。王が感謝を伝えると、シクラメンは照れて下を向いたことにちなみます。シクラメンのシ(死)ク(苦)との語呂合わせや、血をイメージさせる赤色が多いことから、この花を病人への見舞いに供することは縁起が悪いとされているそうです。
「シクラメンのかほり」は、昭和50年に発売された布施明さんのシングルレコード。布施さんが東京音楽祭にこの曲で出場したことがきっかけとなり大ヒット。その年の日本レコード大賞など、年末の音楽番組・音楽賞の大型タイトルを総なめにしました。この曲はシンガーソングライターの小椋佳さんが銀行員時代に支店に勤めていた頃、取引先の会社で休憩していた時に見たシクラメンをヒントに思い浮かんだものだそうです。この曲がヒットしたことで、エリート銀行マンと二足のわらじを履く異色の経歴から注目の的に。その後の飛躍は誰しも知っている話ですが、小椋さんの奥様の名が佳穂里(かほり)とはこの投稿過程で知りました。
今回の画像、動画は、八王子の市場の活気ある店舗。卸売市場も小売り店舗の減少やネット販売にシェアを奪われて苦戦中。商店街と同様にシャッタ―が締まっているテナントが多いのが現状です。店主にお聞きすると花き園芸の商品は、少しの陳列量だと売れ残りに見えるそうです。「これくらい並べないとね」と元気な表情が記憶に残りました。やはり、どんな状況下でも創意工夫に富んだ繁盛店があります。
まねき猫の大福帳
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まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2024.12.7
場所 東京都八王子市北野町
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