まねき猫の大福帳 319
ツルレイシ(蔓茘枝)・ゴーヤー
「ゴーヤーとは、沖縄の方言で苦いウリの意味」
鮮やかな黄色の花を咲かせるゴーヤー。和名は、ツルレイシ、ニガウリ(苦瓜)とも呼ばれます。九州や西南諸島では様々な地方名があり、沖縄では、ゴーヤーと語尾を伸ばすのが一般的。2001年に放送された沖縄県を舞台にした朝ドラの「ちゅらさん」や沖縄料理の中でも人気のある、豆腐と一緒に炒めるゴーヤーチャンプルーでゴーヤーの名が広まったと言われています。
原産地は熱帯アジア。ツルレイシは、イボに覆われた果実の外観と、完熟すると仮種皮(かしゅひ)が甘くなるという二つの形質が、果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることに由来します。つまり、実るレイシの意味。苦瓜という名の通り、とても苦味が強い瓜ですが、その独特の苦みが美味しいとされたり、苦み成分が食欲を増進させて胃の調子を整えるとも言われています。
主に完熟する前の未熟な果肉を食用とします。沖縄では日常的に使われるとても身近な野菜。ビタミンCやカリウムなどを多く含み、暑い地域の夏バテ解消効果のある野菜。現在では日本の日常食材として定着し、炒め物、揚げ物、和え物などの料理への応用も進んでいます。
私が子供の頃は、夏場に糸瓜(ヘチマ)を植えている家が多かったのですが、最近はゴーヤーに取って代わられました。日陰を作るグリーンカーテンとなり、野菜として食べられるゴーヤーの人気が高いのでしょう。支柱やネットを張って下から伸びてきた子づるを誘引するようにすれば、自然に這わせることができます。ゴーヤーの花言葉は「強壮」。生育旺盛につるを長く伸ばして次々と花を咲かせ、人々の疲労を回復させる実ができる、丈夫で強いイメージから付けられたのではと言われています。
※和名(わめい)は、生物の種、鉱物、現象などにつけられた日本語での名前。特に、学名と対応させた標準和名のことをさす場合があります。
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2024.9.11
場所 東京都八王子市めじろ台万葉公園近く
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