まねき猫の大福帳 303
ヒルガオ(昼顔)
「日中に開いて夕方にしぼむ一日花」
ヒルガオは、朝から花を咲かせて夕方にしぼむまで、昼間に咲き続けているため「昼の顔」から名付けられました。日本には古くから自生し、奈良時代末期の「万葉集」では、美しいという意味を表す「容」の語を当てて、容花(かおばな)として記載が見られるとのこと。奈良時代に朝廷が派遣した遣唐使が、持ち帰ったアサガオ(朝顔)に対してヒルガオ(昼顔)と呼ばれるようになったと言われています。
花の時期は初夏から夏。葉のつけ根から花柄を出し、薄いピンクで直径5 から 6センチ の花を一つ咲かせます。花の形はラッパ形。蔓が伸びるに従い、蔓先へと次々と咲き進みます。花は日中に開いて夕方にしぼむ一日花。コヒルガオは、花弁が直径3 から4 cmとヒルガオより小さく、花柄上部に縮れた翼があることや、葉の形など違いがあります。
ヒルガオを乾燥したものは旋花(せんか)という生薬に。食用に適しており、アクも少ないため葉、花、地下茎、すべて食べられる野草。クセのない味で青葉のように利用できます。若いつるや葉は軽く茹でて水にさらしてから、おひたしや和え物、汁の実などに、花、地下茎は、天ぷらなどで食べられます。
花言葉は、「絆」「縁」「親しい付き合い」「優しい愛情」「情事」「はかない恋」など。 これらの花言葉はつるが絡みつく様子から、近くて密接な状態、関係から由来しています。以前人気だった、上戸彩主演のTVドラマ「昼顔」もここから来ているのだと思います。
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2024.8.7
場所 東京都八王子市小比企町 大橋近く
#まねき猫の大福帳
#街かど花だより
#ヒルガオ
#昼顔