まねき猫の大福帳 332
玉すだれ(タマスダレ)
「上を向いて、いっせいに咲く白い花」
敷地内で薄紅色のコスモスと一緒に見つけた、上を向いて、いっせいに咲く白い花。タマスダレは細長い葉と真っ白な6枚の花びらが美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。原産地はブラジル。日本には明治初期に渡来し、とても丈夫で育てやすく風土にも良く適応し、郊外では半野生化しています。
和名の由来は、純白の小さな花を「玉」に、細長い葉が集まっている様子を「すだれ」に例えたことによります。タマスダレの別名 「レインリリー」は、土が乾燥している状態でまとまった雨が降った後に、同時に花を咲かせることから付けられた名前。
竹製の小型のすだれを使った「南京玉すだれ」という大道芸があります。「玉すだれ」は伊勢物語の短歌にもでてくる言葉。一般的なすだれのように目かくしや日光遮断のために屋内で用いる家具のことです。江戸時代には「玉すだれ売り」が子どもの玩具として売り歩いていたという記録があるとも。
タマスダレの「純白な愛」という花言葉は、純白の花が由来と言われ、「期待」という花言葉は、学名が「西風が運んできた花」と言う意味を含んでいることに由来し、風が便りを運んでくれないかという期待の意味合いで付けられたとされています。
まねき猫の大福帳
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まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2024.10.12
場所 東京都八王子市小比企町
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