まねき猫の大福帳
小菊(コギク)
「祖父の小菊が今年も咲きました」
明治生まれの亡くなった祖父の小菊が今年も咲きました。裕福な農家の三男だった祖父は、仕事をあまりせず園芸ばかり。好きが高じて品評会で数々の受賞。しかし、そのおかげで家族はとても貧しくなりました。食べるために祖母が始めた小売店が弊社の始まりです。
古くから日本各地で栽培され、切花・花壇・鉢植えに使われてきた小菊。直径が約1センチから約3センチくらいのものを指すことが多いようです。生育旺盛で様々な草姿や花形、一重から八重咲きの花をつけます。
日本で作られたものを和菊、北欧で作られたものを洋菊と言います。花の大きさから「大菊」「中菊」「小菊」と別れており、明治時代からは大菊が盛んに作られ、現代に至ってもさまざまな品評会で美しい品種が生まれ、楽しまれています。
園芸植物としては世界に名高く、菊花の紋章といえば皇室の家紋です。仏花のイメージが強いため、菊の花言葉も暗いイメージを持つ方もいますが、菊花紋章が皇室のシンボルであるため、高潔、高貴、高尚といった花言葉になりました。
祖父が昭和40年に他界してから約60年。栽培していた小菊が色とりどりの野菊となり、敷地内に咲いています。例え貧しくでも土地、建物を手放さず、小規模でも商いを続けたから100年企業になれました。「おじいさん、おばあさん、ありがとう」
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2023.11.8
所在地 東京都八王子市小比企町
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