まねき猫の大福帳
金木犀(キンモクセイ)
「小さな橙色の花は、甘く優しい秋の香り」
金木犀の魅力はなんと言っても香り。秋の訪れを感じさせる甘く、優しい香りは多くの人を魅了します。香りが良い、小さな橙色(だいだいいろ)のこの花を毎年楽しみにしています。
和名の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の足に似ていることから中国で「木犀」と名付けられました。白い花を持つ銀木犀に対して、金木犀は鮮やかな橙色の花を付けます。
強い香りとは裏腹に、小さな可愛らしい花から、花言葉は「謙虚」「謙遜」「気高い人」。控えめな花言葉でありながら、大きな魅力も秘めていることを感じます。
金木犀は、沈丁花(ジンチョウゲ)、梔子(クチナシ)と合わせて、日本の三大芳香木のひとつ。花は薬用、強い香りは、遠くまで届くことから「千里香」とも呼ばれていました。この香りにはリラックス効果や安眠効果があるといわれ、高級化粧品や香水に利用され、世界トップクラスの香りとも。
中国では、金木犀の花は「桂花」と呼ばれ、生花の香りより、桂花茶や桂花陳酒など、お茶やお酒のフレーバーとして人気があります。桂花陳酒(けいかちんしゅ)は、白酒にこの花を3年間漬け込んだ混成酒。秋の夜長、金木犀の香りに誘われて、甘味く香りが良い桂花陳酒を久しぶりに飲みたくなりました。
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこでアヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
担当猫 いく
唯一手を挙げていない猫の置物。ある芸術家が作ってくれた大切な贈り物。花を通じて健全な人間を育てて「いく」から命名。手を上げられない人の声も大事にしていこうという意味も持ちます。
撮影日 2023.10.18
所在地 東京都八王子市小比企町
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