チャーハンでおむすびを作る。「二十歳の若者から学んだこと」
守秘義務がある特命スタッフは、担当した企業の内容を公開することはありません。活動情報は、あくまでも私個人として何らかの手段で入手したものです。ですから、ギリギリのところまで繊細は伏せてお届けします。
ある企業で、二十歳の若者と一緒に働く機会がありました。家庭事情で高校進学をあきらめて、中学卒業後社会に出て懸命に働く好青年です。父親がおらず、病気の母親と妹と幼い弟との三度の食事を作ることを最優先にしていました。
私が社会に出てから35年で最も過酷な環境に身を置いている若者でした。しかし、この若者の素直で、明るい人柄に親子以上の年の離れた私が学ぶことばかりでした。
ある日、「明日、妹や弟が好きな、チャーハンのおむすびを作る」と笑顔で話す彼に、思わず私は「もしかしてチャーハンを作ってからそれでおむすびを作るの？」聞きました。「はい」と平然と答える彼に心底、頭が下がる思いがしました。彼の業務には、その人柄が現れており、手間ひま惜しまず、とても優しく親切で丁寧な接客でした。このような人材をどのようにして採用しているのかは、お試しキャンペーンで。
