まねき猫の大福帳 318
梅の鮨「八王子めじろ台の町寿司」
昭和52年創業、47年間地域に愛される梅の鮨。八王子の京王線めじろ台駅から歩いて約5分ほどにあります。数十年、車でよく前を通りますが入る機会がなく、この日は意を決して訪店、カウンターでまねき猫がお出迎えしてくれました。大将は推定70歳代半ばと思われますが、人柄もよくお元気そうでした。握りの特上ずしを注文、ネタが大きいのが特徴。昭和の寿司は、ネタが厚く食べ応えあります。気になったのは海老、お聞きすると「天使の海老」とのお答えでした。
「天使の海老」は、1997年発売以来、国内の料理店に支持されているというフランス領ニューカレドニア産の海老。ニューカレドニアは「天国に一番近い島」と言われ、ユネスコの世界遺産にも認定されている美しい島です。フランスの海洋研究所が、孵化・育成・加工・出荷に至るまで全工程を24時間徹底管理。 その中でも最上級品だけが「 天使の海老 」として出荷されています。店舗では、冷凍で必要な量だけ取り出して使えるので、食材ロスを防げる点がメリット。
すしは、全国各地で店ごとに様々な表記が混在。「寿司」「鮨」「鮓」などの字が使われます。このうち「寿司」は、幕末から明治以降、縁起がよいとされた当て字。京都で朝廷へ献上することを考慮し使われるようになったそうです。大阪では「鮓」、江戸では「鮨」の字が使用されました。国内のすし店で最も多いのは「寿司」。私はこの字を使っています。店舗名、メニューなどは、こだわりがあると思うのでそのまま表示します。
また、町寿司や町鮨という言葉もあります。わが町のお寿司屋さんという意味です。仕入れや価格に制限のある中で手間や工夫によっておいしさを追求する寿司。高級店ではおまかせが当たり前ですが、町寿司はお好みで好きなネタを注文しやすいのも魅力です。家族の大切な日や自分へのご褒美に、また良いことがあった日の少しの贅沢に訪れる店。
町寿司は、若い方々などは中々入りづらく、八王子の寿司店も数を減らしていると思います。梅の鮨さんも、後継者はいません。私は、高級な寿司はあまり行く機会がなく、町寿司の落ち着いた雰囲気が好き。梅の鮨の大将も、まだまだ現役で頑張って欲しいと思いました。
まねき猫の大福帳
まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を7コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこで、アヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組)のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。
市価調は「しかちょう」と読みます。業界用語で市場価格調査の略で、マーケティングリサーチの意味も持ちます
担当猫 ナナ
世界一有名な諜報員007から命名するものの、スパイ的な仕事はしません。
特上ずし
2900円(税込み)
所在地
東京都八王子市めじろ台3-42-1
営業時間
平日 12:00 〜 14:00
17:00 〜 21:00
営業時間は変更となる場合があります。
定休日
水曜日
アクセス
京王線めじろ台駅 徒歩約5分
電話番号 042-665-3305
駐車場
あり
撮影日 2024.9.4
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