商人心得帳 107

まねき猫の大福帳 473

掴む （つかむ）「物事を前に進める最初の一歩」

知識や情報、チャンスが目の前にあっても、ただ眺めているだけでは、何も変わりません。掴む （つかむ）ことは、物事を前に進める最初の一歩。手を伸ばし、実際に掴もうとする行為そのものが意思を現実に変える瞬間です。また、掴むとは覚悟を決めることでもあります。

多くの人は、失敗を恐れて掴む前に立ち止まります。しかし成功が保証されたものなどは存在しません。それでも掴んだ人だけが、重さを知り感触を知り、自分に合うかどうか判断できます。掴まなければ良し悪しすら分からないまま時間だけが過ぎていきます。

掴んだ気に思いどうりにならない現実が待っていることがあります。思ったより重い形が違う、手が痛む。そこで初めて工夫が生まれます。持ち替えるのか、支えを加えるのか、あるいは手放すのか。掴んだからこそ次の選択枝が見えてくるのです。

人生や仕事は、掴む行為の積み重ねです。たとえ、掴んだものが小さくても自分で掴んだ経験は、自信や判断力、経験値になります。完璧な計画を作ることも大切ですが、それよりも、まず掴む。その一歩が流れを作り、自分自身を前へ運んでくれます。掴む勇気こそが未来を形にする力なのです。

 八光山権五郎（はっこうざんごんごろう）の石像

八王子市出身で、江戸中期に活躍した力士、（はっこうざんごんごろう）。あまり知られてはいませんが、とても強い力士であったそうです。最盛期には東前筆頭まで上り詰め、横綱の称号のない時代、天下一の強さと賞されたそうです。時の天皇から御盃と錦のまわしを賜り、帰郷後稲荷神社境内で相撲を興行したと記録されています。

まねき猫の大福帳

まねき猫は私が目指しているもの。大福帳とは江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿のことです。現在、店舗や企業、心やさしき人に向けてSNS投稿を７コンテンツ行っています。この情報に親しみや関心を持ち楽しく伝えたい。そこで、アヤックス小比企町店に実在する8匹(ペア1組）のまねき猫に名前とストーリーを与えて共に街歩きし情報を発見、収集し投稿していきます。

担当猫ふじ

創業者の名前から命名。この物語の主猫公。一番大切な考え方、行動の基本を最もシンプルな言葉で伝えます。左手を挙げるまねき猫は人を呼びます。

永福稲荷神社

所在地

東京都八王子市新町5-5

アクセス

＃掴む