商人心得帳 32

断る。「嫌われる勇気を持つ」

誰とも良い関係を作りたいものですが、時として難しい時があります。人は様々な性格があり、例えばあなたと私とは物の考え方捉え方が少し違います。誰にでも嫌われず、好かれようとすると事態が複雑になり、次第に人心が消耗していきます。

断れない者に対して巧妙に依頼する性格を持つ者がいます。そんな折、良い関係にこだわりすぎると断れず、自分の考えと違うことを行ってしまうことになる場合があります。相手の性格を利用して自分の思いどうりにことを運ぼうとする心理が働いています。

「お客様の欲しいものが無いと言わない」ことをルールにした百貨店がありました。自店にない商品その場で断らず、取り寄せる。そこまでは良いのですが、競合店舗にあるか問い合わせてご案内する、または調べる。そんな複雑なことを限られた時間の中で上手くできる人は少なく、いつの間にか消えて無くなりました。

すべてのことに対して断わることを推奨しているわけではありません。例えば、どうしても変更できない都合や努力しても終わらない業務など、できないことはできないと断る勇気を持ちましょう。それがお互いため、特に不正や社会正義に反することを断れず、大きな問題になった事例が沢山あります。八方美人になりその場を繕う気持ちも分かりますが、嫌われる勇気が自分と社会を守ります。

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1 件のコメントが “商人心得帳 32” にあります。

  1. RaleighD より:

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